ネットショップ運営で要領の良さが裏目に出るケースとは?
ネットショップ運営はビジネスですので、もちろん作業は効率的に行うべきです。
しかしながら、効率の良さばかり追求しているとかえって非効率な結果になる場合があります。
ブルーオーシャン戦略という経営戦略を聞いたことはあるでしょうか?
何年か前に流行って当時は楽天の三木谷社長もブルーオーシャン戦略に関する書籍を紹介していました。
ブルーオーシャン戦略というのは簡単に説明すると競争のない未開拓な市場でビジネスをして成功する戦略という意味です。
競合のひしめく市場をブルーオーシャンとの対比でレッドオーシャンといったりします。
ネットショップ運営はもちろん売れる商品を見つけてきて売れる価格で販売できれば一番いいわけです。
その為、楽天市場やamazonのランキングなどの上位にランクインしている商品をなんとか仕入れようと必死になり、
最安価格をさらに下回る価格設定をして競合店から顧客を自店へと誘導するというのが一般的になっています。
確かに売れる商品を最安で販売できれば商品は売れて売り上げは上がるかもしれません。
ですが、基本的に価格競争というのは終わりのない競争であり、互いに利益を削って超超薄利な商売となり、結果的に自分自身の首を絞める結果となります。
つまり、人気商品を激安価格で販売するのは完全にレッドオーシャンなのです。
そして、だれもが知っている人気商品であればあるほど商品情報も少なくて済みますし、商品を登録して最安値を追っかければいいわけです。
売れ筋商品を引っ張ってきて最安価格で商品をアップする。とても簡単ですし、仕入力が高ければどんどん商品を増やして売上を作ることができます。
ですが、おそらくいつまでたっても運営は厳しく楽になることはないでしょう。
売り上げを作る為には非常に効率的かもしれませんが、苦しい上に一歩間違えると一瞬で崩れます。
ネットショップにおけるブルーオーシャンは「めんどくさいことをやる」こと
永遠に続く価格競争から抜け出し、安定したビジネスを築きたいのであれば、他店がめんどくさがってやらないことを率先してやりましょう!
商品を仕入れてネットショップに商品を登録するというのはどこの店舗もやることです。
ただ単に売れてる商品を仕入れてアップするという作業を効率化してもなかなか儲けにつながらないのです。
アフィリエイトも基本的にはめんどくさいことをやっているアフィリエイターが成功しています。
記事を定期的に更新し続けるという行為は非常にめんどくさいわけです。
最初の20〜30記事くらいなら好きなことに関してや知識のあることに関してであればスラスラ書けるかもしれませんが、
100記事や300記事となると記事のネタが尽きてしまうので、ネタとなる情報を収集しなければなりません。
これもまためんどくさいことです。
やることはとてもシンプルですが、非常にめんどうで根気のいる作業。
ですが、それが大きな儲けの差となって1年後や2年後に表れるわけです。
ネットショップにおいてめんどうなことは
商品ページ内に視覚的にわかるような画像やわかりやすい説明を入れ込んだり、
関連商品や比較表、悩み別のオススメ商品などをページに作り込んだりすることです。
人気の売れ筋商品はお客様もある程度商品について知っているから価格を操作するだけで売れたりしますが、
そうでない商品はどのようにお客様を満足させるのかをしっかり伝えないといけません。
お客様は何かしらの欲求を満たす為に商品を探しています。
掃除を楽したい。
モテたい。
自慢したい。
そういった願望を満たすための手段として商品を紹介しなければ、お客様にとってはどんなことに役立つのかがわかりません。
掃除を楽したいからルンバが売れるんです。
モテたいから香水が売れたり、ダイエット商品が売れたり、ファッション系が売れたりします。
自慢したいから高級なブランド腕時計が売れたり、コレクションアイテムが売れるのです。
そういった欲求を刺激するために必要な情報をページ内に盛り込むことはとても作業量が多くなり、めんどくさいことですが、
そのめんどくさいことをすることで将来のネットショップ運営に大きく差が付きます。
これはネットショップにおいて購入率を大きく左右します。
そして、売れ筋商品ではあまり意味をなさない方法です。
なぜならある程度情報があり、目的も決めていてこの商品と決めて探している方がほとんどで、あとはどの店で買ったら得するかを比較しているお客様ばかりだからです。
今販売している商品をもう一度見つめなおし、にらめっこしながら、どういった使い道があって、どういう欲求を満たすのかをよく考えてみましょう。
それを自社のネットショップのページに盛り込んでみましょう!
めんどくさい作業を実践する際は、もちろん効率的にするほうがいいのは間違いありません。
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