粗利を知れば残る利益の概算がわかる
粗利は売上から仕入値を引いた利益です。
よく5掛けとか6掛けとかいいますが、メーカー希望小売価格に対して卸値が50%ですよ。とか60%ですよという意味を表します。
6掛けの商品の粗利は40%となります。
ですが、ネットショップを運営していると仕入値以外にも
- 仕入の際の送料
- 決済手数料
- 発送送料
- 売上ロイヤリティー
- ポイント負担
- アフィリエイト報酬
- 梱包資材代金
といった費用がかかってきます。
仕入の際の送料は仕入先の送料無料条件をクリアすれば掛かりません。
決済手数料はクレジットカード決済などでだいたい3〜4%ほど掛かります
送料は配送件数に応じて配送業者との交渉によってある程度下げることができます。
売上ロイヤリティーは売り上げの規模やプランによって変わりますが、だいたい4〜5%です。
ポイント負担は最低でも1%です。
アフィリエイト報酬はアフィリエイト経由での注文の場合に最低1%掛かります。
梱包資材はダンボールか紙などによっても数量によっても1つ当たりのコストは変わりますが、20〜50円ほどでしょう。
送料無料というのは多くのお店で見られますが、
例えば5,000円以上で送料無料の場合に5,000円の商品が売れるとそれに対して掛かる送料が仮に500円だとすると送料が売上の10%も占めることになります。
ショッピングモールの場合はだいたいさらに8〜10%の費用がロイヤリティーや決済手数料などで必要となりますので、
粗利が40%の場合でも残る利益の率は20%ほどとなります。
ポイント10倍などをすれば、さらに利益率は10%減ります。
そういって必要な費用を引いていって残る利益の率は取扱いジャンルによって大きく異なります。
最終利益が低くなるジャンルは何か?
最終利益がとても少なくなるジャンルとして有名なのが、
- 家電
- ドリンク
- ブランド化粧品
- サロン系美容商材
といったジャンルです。
家電業界は最終利益5%以下となることがザラのようです。ネットショップの家電業界で売上上位のお店でもそのくらいの利益とのことなので、すごい世界です。
他の3つのジャンルに関しても上位店舗の多くは同じような利益率だと思います。
クリスタルガイザーが1本35円の48本入りでしかも送料無料というすさまじい価格で競い合っているドリンクジャンルも薄利多売の代表といえるでしょう。
サロン系美容商材の粗利は15%程しかありません。残る利益は微々たるものでしょう。
ブランド化粧品も仕入ルートを確立しなければ、販売されている価格より仕入れ価格の方が高いというのもよくあります。
オリジナル商品型のネットショップは粗利の利益率は非常に高いですが、広告などのプロモーション費用に40%ほど費やすことがほとんどなので、
残る利益はそれほど多くはならないでしょう。もちろん新規顧客を集めてメルマガなどでリピーターに購入して頂ける状態になれば、高い利益を得ることができます。
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